父が眠っている場所

今年の01月に実の父が亡くなりました。彼が葬られたお墓(納骨堂)がかなり変わっているのです。身内の不幸を記事に書くのはいかがなものかとも思うのですが、最新式のハイテク設備に感銘を受けましたし、死後の行く末に興味のある方も多いのではと、今回は遺族としての体験もふまえてご紹介いたします。ここのお墓、超お勧め物件ですよ。
信長が葬儀で抹香を投げた寺

ここは愛知県名古屋市の「万松寺(ばんしょうじ・または萬松寺)」。歴史好きの方ならご存じでしょうが、若き日の大うつけ・織田信長が父親・信秀の葬儀で抹香を位牌に投げつけるという「ご焼香事件」が起こったお寺です。
秋葉原の電気街と巣鴨と裏原宿的な町

場所は名古屋市中区大須(おおす)。東京で言うと秋葉原の電気街と巣鴨と裏原宿を足して3で割ったような土地にあります。萌え系の女の子のポスターと伝統あるお寺が同じ商店街に並んでいて、若者と高齢者で賑わっています。
新しいスタイルのお寺

万松寺の歴史は長いのですが、新しいスタイルの仏教にも積極的です。床にはパネルヒーター、法要のためのマイク・スポットライト設備、天上内に鉄骨アーム、電動ウィンチ装置など、かなり大がかりなリニューアルをしています。
からくり信長人形は調整中
また、壁面には信長のからくり人形が舞い踊るシアターが組み込まれているんですよ。一定の時間が来ると、例のご焼香事件の一場面や、「人間50年、下天の内をくらぶれば〜」という信長の舞が披露されます。残念ながら現在は調整中で見られませんが、Youtubeの動画をアップされている方がいらっしゃいますので動画でどうぞ。珍風味です。
ここからは水晶殿のレポート

さて今年2009年02月14日、大須の中心にある万松寺にハイテク納骨堂「水晶殿」がオープンしました。以前から納骨堂はあったのですが、それはこのポスターのように豪華ではあるものの、特別変わったところのないスタンダードな納骨堂でした。
納骨は一番乗りかも?

水晶殿はその名の通り、光り輝くクリスタルのような空間。広さ120平方メートルの本殿の壁には、2000基の納骨ボックスが引き出し式で格納されています。1基52万5千円〜210万円で、すでに800基が発売直後に契約・予約されました。うちもその中の1基なんですが、納骨までしているのはおそらく我が家が一番乗りぐらいじゃないかと。
400通りの発光パターン

ブログの記事に書くことは写真使用も含めてOKいただいたんですが、内部の撮影はご遠慮くださいとのことなので以下はCGやパンフレットの画像で。壁の引き出しの表面には発光ダイオードが組み込まれており、コンピュータによって赤、黄、緑、青、金の5色で400通りの発光がプログラムされています。
確かに暗いイメージはゼロ

お寺さんによると「納骨堂の暗いイメージを覆すのが狙い」なんだそうで、その試みは見事に成功してるのではないかと。IDカードを入り口のセキュリティシステムにかざして入場すると、あたりには荘厳なシンセサイザーの音楽が響き、まばゆいの光に包まれます。な、なんかエレクトリカルパレードみたいだ。
お墓の場所が点灯される

壁一面が納骨ボックスだから、どこがお墓なのか分かりにくいのでは? いえいえ心配ご無用。該当するお墓の場所が点滅し、光で知らせてくれるので、別の人のお墓に手を合わせてしまうこともありません(※)。イルミネーションの色は好きなパターンを選択できます。私たちは派手好きな父らしいゴールドにしました。まっ、まぶし〜!
※……画像はCGのサンプル。父はここにはいません
至れり尽くせりのサービス

ネット上のアーカイブに故人の写真やムービーをアップロードでき、日本国内だけでなく全世界から24時間ネット参拝可能。移転・分骨の手続きも簡単。檀家になる必要もありません(我が家は檀家)。毎日朝夕2回の供養の他、各法要も万松寺が丁寧に行ってくれるし、お墓の掃除も無用。お布施も明快、ローンもOK。宗教宗派も問いません。それから入場やネット参拝は認証ICカード・IDパスワードで行うので他人は勝手に入れません。セキュリティも万全。
珍なだけではありません

実家の墓に入りたくない人、独身者や離婚して入る墓がない人、子どもに迷惑をかけたくない人など様々な事情を持つ人が殺到しています。陰気で鬱々とした納骨堂よりも、電子技術に囲まれた現代人はこっちの方が合ってる気がしますね。各種メディアで取り上げられましたが、単に珍しいだけでなくサービスの充実ぶりも評価されているようです。万松寺さんにはいろいろとご相談にものっていただきました。とても感謝しています。
私が決めたんじゃありません!

あ、それから水晶殿に納骨を決めたのは断じて私ではありません! 私たち一家は名古屋が地元ではないですし、葬儀も別の浄土宗のお寺で行いました(万松寺は曹洞宗)。父は長男なので本来父方のお寺に入るはずだったり、子どもの頃キリスト教の洗礼を受けているはずだったりしたのですが、まあごにょごにょありまして。ここ数ヶ月ベラボーに忙しかったのは葬儀やお墓、相続のことでごたごたしてたからなのです。
父の趣味に合っているので

決定したのは私じゃなくて、母です。水晶殿のニュースをラジオで聴いた母が「これにする!」と主張。先代のご住職と父が友人というご縁があったことと、ハイテクなお墓は新しいモノ・ど派手なこと大好きな父の趣味に合っているということで、家族会議満場一致で決まったのでした。
ただ一点だけ、ちと悩んでいることがありまして。私はキリスト教徒なんですよ。宗旨宗派は問わない万松寺ですが、キリスト教的に数珠って持っていいの? 焼香はどうしたらいいの? 毎回法事のたびに悩んでます。教えてキリスト教徒の人!【麻理】
「葬儀」をもっと知るための一冊
![]() | 自分を記録するエンディングノート 高橋 憲一郎 CISC出版 2004-09-18 いろいろもめたのは、父が全く遺言を残さなかったことも原因だった。彼は自分が死ぬとは思っていなかった。だが人間の死亡率は100%。あなたも、そして私もいつかこの世を去るのだ。残された遺族のためにも、ぜひこういった記録ノートを用意したい。「エンディングノート」で探せば各種出てくるので、自分にあったものをどうぞ。 |
【万松寺 水晶殿】
万松寺 水晶殿
住所 :名古屋市中区大須3-29-12
最寄り駅:地下鉄上前津駅から徒歩2分
電話 :052-262-0735
時間 :09:00〜18:00
駐車場:近くの「万松寺パーキングビル」に有料305台
関連URL:万松寺 納骨堂 水晶殿
2009年04月14日




















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私は入りたくありませんが、こういう所があってもいいと思います。
うちも母が父の遺骨を一心寺の骨仏にするっていってます(宗派違いなんですが・・・)。
私はフェルディナン・シュヴァルのように庭に納骨モニュメントを建てたいです(笑)。
自分の体の後始末も考えないと駄目ですね。
ミイラや標本は大好きですが、私自身の死体は
使える臓器はみんな移植に使ってもらって、残った肉は会葬者に料理として振舞って、スープを取ったダシガラの骨は骨格標本にして麻理さんのウンダーカマーに飾ってもらえたら、と夢想して楽しんでいます(笑)
最初は「ええーっ!? これがお墓なのー?」と正直引いてしまったんですが、でもお寺さん、スタッフのみなさんのお話を伺うにつれて、真面目に考えられている素晴らしいお寺だと思いました。
一心寺の骨仏は実際に訪れてみて、とても感動しました。最近では葬式仏教なんていう言葉もありますが、このように死後も故人が身近に感じられるようなお寺が増えるといいですね。シュヴァルの理想宮、私も作りたい〜!
臓器移植にスープ、骨格標本なんて、もう究極のリサイクル(と言っていいのかしら)ですよね。全身余すことなく使い切ってますというか。……ちょ、標本ってウンダーカンマーに飾るんですか−!? ううう、それはさすがにちょっと……(^_^;)
※一心寺についてのレポートはこちら
「人の骨で作られた仏像「一心寺」【大阪】」
http://b-spot.seesaa.net/article/110187783.html
日本のシュヴァルのレポートはこちら
「知多半島のシュバル理想宮「貝がら公園」【愛知】」
http://b-spot.seesaa.net/article/10831137.html
で、毎夜月光を浴びて踊りだすんだなコレが(笑)。
「驚異の部屋」ぢゃなくて「恐怖の部屋」ですね。(^o^)
貝殻公園すごいですね!行ってみたいです。
次男である夫には私の姓を名乗ってもらってるくらいで、
夫の実家のお墓に入る予定はないため、
できれば散骨がいいね、なんて話をしています。
私の実家のお墓にという選択もありますが、
父(おかげさまでまだ元気ですが)は
仏教徒ではないものの受洗もしていないので、
一緒のお墓でいいものか?と思ったりもします。
難しい問題ですよね。
上手いっ。座布団10枚っ! 踊り出すって、怖くて部屋に入れないですよー。
貝殻公園はアクセスがしにくい場所なんですが、機会がありましたらぜひ。
本当に難しい問題ですよね。ライフスタイルが多様化している現代では、いろんな方のニーズに応えるお葬式、お墓が必要になっているんでしょうね。結婚式は結構バリエーションがあるんですが、お葬式・お墓関連はまだまだ需要に追いついていないようです。散骨を希望される方も増えてきていますので、それも一つの答えなんだなあと思いました。
羽月さんが旦那様とちゃんとお話をされているのは素晴らしいことですよね。こういう話って避けて通ってしまうものですが、私も家族と話し合いながらエンディングノートを書こうかなって思ってます。
http://jp.makezine.com/blog/2009/10/become_pencils_after_you_pass_away.html
私はこれでもいいですね。知人に画家が多いので生前のお礼に皆様に使って頂くと言う事で。
お筆先みたいに勝手に好きな事を描きだしそうですけど(笑)
コメントのレスが遅れ申し訳ありません。
なんとまあ、鉛筆とは! いろんな事考える方がいらっしゃいますね。使うのはちょっと気が引けてしまうけどかなりインパクトのある埋葬法(?)です。メモとかいい加減なことは書けなさそう〜。