冒頭の一節、言えますか?

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし たけき者もつひには滅びぬ ひとへに風の前の塵に同じ──よっしゃ! まだここまで暗唱できるぞ。ごめん。漢字は書けなかったからググったけど。あなたも学生時代に『平家物語』の冒頭を暗記させられませんでした? 古典大好きだった人も、大嫌いだった人も、またずっと寝ていてまるで記憶がない人も、平家物語の世界へGO!
日本最大のろう人形館

平家物語の名場面に「屋島・檀ノ浦の戦い」がありますよね。その檀ノ浦の近く、香川県高松市に「平家物語歴史館」があります。珍スポットと蝋人形は切っても切れない関係がありますが、この平家物語歴史館には、なんと300体以上というベラボーな数の蝋人形が展示されている「日本最大のろう人形館(公式キャッチフレーズ)」なのです。
1階部分は四国の偉人の展示

入り口入ってすぐはまだ平家物語の人形は見られません。はやる心をじらすように(?)展示されているのは、四国出身の有名人、偉人の像。広々としたフロアに約40体が立ち並んでいます。でもまだまだここはまだフルコース料理の前菜。最初からテンション上げすぎないようにしましょう。
おおっ、二宮忠八もいる!

俳人の正岡子規、マンガ家の横山隆一、ご存じ坂本龍馬、そして珍スポットマニアならおさえておきたい、発明家・二宮忠八もいますよ! 誰それ? というあなたは当ブログの「ライト兄弟よりも早かった発明「飛行神社」【京都】」を読んでみてくださいね。
やっぱり空海は別格

十把一絡げ(失礼!)のように展示してある他の偉人たちと違い、一人だけ1ブースを独占しているのが、四国のヒーロー・空海です。やっぱり彼は四国人にとっては特別なんでしょうね。薄暗がりに眼光鋭くにらみをきかせる空海は、蝋人形ながら高僧のオーラが放たれています。写真がないんで、実際似てるのかどうかわかんないけど。
麻生首相にも見てもらいたい

吉田茂もものすごーくリアルですよ。ほやほやとした髪の毛なんか、一本一本植え付けてあるんじゃないかしら。手の甲に走った血管もトクトクと脈打っているようです。麻生太郎首相は吉田茂の孫ですが、実際この蝋人形を目にしたことあるのかしら。孫の目から見ても「お、御爺様そっくりだ!」って思うのかな。
ビミョーなポーズのダンサーズ

ただ後方部隊の人たちを見てみると、格好がみんな一緒なんですよ。右手の位置が中途半端なところにありまして、なんかザ・おじいちゃんバックダンサーズって感じ。たぶん首から上はオリジナルだけど、身体の部分は量産型の人形を使っているからかも。でもなんでこのポーズ?
いよいよ平家物語の世界へ

さていよいよメインディッシュ。階段を上った2階部分へと進みましょう。このフロアでは平家物語の名場面17シーンがジオラマで再現されています。蝋人形はほとんどが等身大。人形は動かないのですが、音響効果、照明効果によって、当時の様子を生き生きと描写しています。
鵯越(ひよどりごえ)はど迫力

「平家に非ずんば人にあらず」と豪語する平清盛、悲劇のヒロイン仏御前&祗王の再会、源義経の三十騎が崖を駆け下りる一ノ谷の戦い──特に鵯越(ひよどりごえ)の場面なんざ、まるで頭上から馬にまたがった武者たちがドドドドと地面を轟かせて迫ってくるよう! ここはぜひ「我につづけ〜!」と武者になりきって写真を撮っていただきたいスポットです。
シーンによって遠近法で再現

なぜこれほどの迫力があるのか? さきほど等身大と言いましたが、場面によっては遠近法を使って人形の大きさを巧みに変えているんです。たとえば平家を倒す計画──「鹿谷(ししのたに)の陰謀」を企てた俊寛僧都(しゅんかんそうず)が島流しに遭うくだり。恩赦によって他の者は赦されたけれど、俊寛だけが置き去りにされる場面の再現です。
手前の俊寛は等身大なのですが、奥の恩赦組は俊寛の4分の1ほどの大きさしかありません。これによって遠く離れていく船と俊寛との対比が強調され、臨場感が増しているんですね。お、置いてかないでくれ〜!
クライマックスは一大合戦絵巻

しかし、しかし。なんと言っても素晴らしいのは海の一大合戦絵巻。ここは順路に従ってなだらかに時間が進行するような巨大なパノラマ展示となっています。この場面の蝋人形は特に力を入れてあるのか、生きていると見まごうほどの豊かな表情。この二人の武者、奥歯を噛みしめてぐっと敵をにらみつけていますよ。
古文の授業も蘇る

那須与一が扇の的を射て喝采を浴びるシーン。「ひいふつとぞ射切ったる」とか「鏑(かぶら)」とか「あ、射たり」とか……。はるか昔の古文の記憶が浮かんできます。平教経が武者を両脇に抱えて海に飛び込む場面や、安徳天皇入水の尼の台詞「波の下にも都がございます」も泣かせるよね。
くー、やられた!!!

腐女子という言葉がなかった中学生時代、友人Yさんと16歳で散る平敦盛の同人小説を書いていた痛すぎる&思い出したくない過去の扉が開きそうになり慌てて閉めました。ふう、危ない危ない。鍵かけとかなきゃ。慌てて出口近くの琵琶法師ブースまで進みました。そこである仕掛けに見事にひっかかり、「うわああっ!」と思わず大声を出してしまったワタクシ。誰もいなくて良かった。ったくもぉ、心臓跳ね上がったよ。【麻理】
※↑どんな仕掛けなのかは、行ったときのお楽しみ。行ったことがある人はコメント欄にネタバレ書き込むのは避けてくださいね〜。
「平家物語」をもっと知るための一冊
![]() | 夜叉御前―自選作品集 (文春文庫―ビジュアル版) 山岸凉子 1994/03 平家物語をモチーフにした『海底より』を収録。壇ノ浦の悲劇を描いている。彼女のホラーマンガシリーズは乾いたタッチなのだが、心の底を冷たい手でなでられたような気持ちがする。 |
【平家物語歴史館】
平家物語歴史館
住所 :香川県高松市朝日町三丁目6-38
最寄り駅:JR高松駅→コトデンバス朝日町方面行き(5分)→平家物語歴史館下車
電話:087-823-8400
時間:09:00〜17:30
休業日:年中無休
入館料:大人1200円
駐車場:無料100台
関連URL:高松平家物語歴史館HOMEPAGE
2009年07月28日




















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いつも楽しく拝見させていただいております。
実は今回の平家物語歴史館を読んで、おっ!?と思いましたので書き込ませていただきます。
先週末、宮城は松島へ旅行に出かけたときに見学した松島伊達政宗歴史館と似ているではありませんか。
外観のムードといい、始めに地元の偉人がならんでいる事といい、リアルな鑞人形といい…
姉妹館?なのでしょうか。こちらも圧巻でした。
ぜひぜひこちらもお出かけしてみてはいかがでしょうか。
http://www.date-masamune.jp/index.php
自分も高校の時に平家物語とか枕草子の暗記やりましたね〜!!
あれってどこの学校でもデフォなんでしょうか?(笑)
情報ありがとうございます! 宮城の伊達政宗歴史館、ぜひ行ってみたいですね。やはりご当地の有名人蝋人形ははずせませんね。こちらの方は250体の蝋人形ということで、平家物語歴史館に迫る勢い。表情豊かな人形で再現しているところも似てるかも。ひょっとしたら制作した会社が同じなのかしら。宮城特集を楽しみにしていまっす!
■銀の翅さん
マタギ村! いやーあそこの珍度は相当高いですからね。ちょっとベクトルは違いますが、マタギ村も名珍スポットだと思います。
おっ、やっぱり暗記の課題があったんですね。飲み会などで学生時代の授業が話題に上ると、結構な確率で「春はあけぼの〜」なんて披露してくれる方がいるので、全国的に古文の先生は宿題に出したりするんじゃないでしょうか。今も授業で暗唱したりするのかなあ。
で、相変わらず(^_^;)突込みを…
>やっぱり「屋島・壇ノ浦の戦い」ですよね。その壇ノ浦の近く、香川県高松市に
流石平家の亡霊どもめ、地殻変動を起こして、壇ノ浦を動かしおったか…
あと、「平家物語歴史館」の説明文にあったのかもしれませんが、
>源義経の三千騎が崖を駆け下りる
はちょっと多すぎでは?普通は数十〜百騎程度と言われていますが。
ひー、またしてもやっちまった。モーローとした頭で書いてるからでしょうか。
屋島・壇ノ浦→屋島・檀ノ浦ですね。木偏と土偏間違えました〜。壇ノ浦だと山口県になっちゃいますもんね。
三千騎→三十騎ですね。これも修正しておきました。本当に助かります。全くお恥ずかしいです(^_^;)