幽玄の巨大地下迷宮「田谷の洞窟」【神奈川】 :日本珍スポット100景-B級スポット観光ガイド-

トップページ 珍スポット新着記事 都道府県別珍スポット 月別・珍スポット
日本珍スポット100景-B級スポット観光ガイド-

幽玄の巨大地下迷宮「田谷の洞窟」【神奈川】

【カテゴリ:関東:神奈川】 | コメント(15) |

横浜の人工地下洞窟


珍スポット・田谷の洞窟 神奈川県に全長1キロにも及ぶ、人工地下洞窟があることをご存じですか? この、日本でも極めて珍しい地下伽藍は横浜市の「定泉寺田谷山瑜伽洞(じょうせんじ・たやさん・ゆがどう)」。通称「田谷の洞窟」です。

閉鎖、工事、閉鎖


珍スポット・田谷の洞窟 この地下洞窟は、江戸時代に地震か何かで洞門の部分が崩落しており、その後ずっと閉ざされたままになっていました。天保元年になって洞窟内の整備・工事が行われたものの、明治時代に再び閉鎖されました。理由は「廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)運動」。

無事、廃仏毀釈を逃れる


珍スポット・田谷の洞窟 このとんでもない愚行でどれだけの貴重な文化財が破壊されたか、言いたいことはたくさんあるのですがそれはまたの機会に。ともかく廃仏毀釈を逃れるために閉山したおかげで、田谷の洞窟は無事、今日も存在するのでした。良かった。

鎌倉時代から真言密教の修行として


珍スポット・田谷の洞窟 この地下洞窟が作られ始めたのは、なんと鎌倉時代。真言密教の修行として、大勢の僧侶がで掘り進んでいったものなのです。全長1キロの洞窟のうち、一般公開されているのは約250メートル。さあ、地下迷宮の世界へいざ行かん。

ろうそくの明かりで洞内を進む


珍スポット・田谷の洞窟 入り口でロウソクに火をつけ洞門から入ります。洞内の気温は一年を通して16、7度。冬でもそれほど寒くは感じません。(【注】内部は写真撮影禁止なのでフォトショップの合成写真で様子をお伝えします)

壁面や天井に施された仏像彫刻


珍スポット・田谷の洞窟 壁面にはたくさんの仏像。鎌倉時代から修行として彫られたものと、江戸時代の工事で彫られたものが混在しています。修行僧たちは真言をとなえながら、命をかけてノミをふるったのだと思うと身がひきしまります。

複雑な構造の地下迷宮


珍スポット・田谷の洞窟 定泉寺で購入した吉田孝著『田谷の洞窟』に洞内の地図が載っています。これは昭和49年に早稲田大学が調査した時の立体構造図。階段を上ったり下りたり、曲がりくねった細い道が続きます。3メートルほども高さがあるドームやわき水が噴き出している泉もあります。横溝正史の小説に出てきそうな地下迷宮。

30分以上かけてそろそろ歩き


珍スポット・田谷の洞窟 洞窟内はそろそろとしか進めません。薄暗いので段差に気をつけなくてはならないし、そっと歩かないとロウソクの火が風で消えそうになるのです。羅漢像(らかんぞう)、曼陀羅(まんだら)、梵字(ぼんじ)……壁面や天井に施された密教美術を眺めながらゆっくり歩きます。

30分ほどでようやく出口


珍スポット・田谷の洞窟 ぴちゃん、ぴちゃんという地下水の音だけが響きます。平日の昼間なので人影も全くありませんし、だんだん心細くなってきます。30分ほど歩き続けてようやく出口につきました。まぶしい外の世界の光に、ほっとします。

夢幻世界を体験してみませんか?


珍スポット・田谷の洞窟 空は素晴らしい快晴。鳥がにぎやかにさえずっています。さっきまでのひっそりとした地下世界が夢のよう。まだまだ発掘されていない地下道や解明されていない謎が多い田谷の洞窟。あなたもこの夢幻世界を体験してみませんか?(2006年02月09日訪問)【麻理】

「人工洞窟」の珍スポットレポート


地球回廊トンネルで46億年の歴史を体験「地球回廊」【岐阜】
七福神センターゴージャス炸裂「信玄の里 宝石庭園 宝石資料館」【山梨】
昇仙峡 宝石園楽典型的なレトロ珍スポット「昇仙峡 宝石園」【山梨】
風天堂大岩窟&仏像ぎっしりワールド「風天堂」【愛知】
桂昌寺跡 地獄極楽洞窟巡りであの世体験「桂昌寺跡 地獄極楽」【大分】
飯高洞窟美術館東南アジアのお宝ザクザク「飯高洞窟美術館」【三重】
磨洞温泉 涼風荘洞窟でバーベキューを「磨洞温泉 涼風荘」【三重】
ハニベ厳窟院巨大洞窟寺院で地獄めぐり「ハニベ厳窟院」【石川】
土肥金山黄金と開運のエルドラド「土肥金山」【静岡】
延命山仏様てんこ盛り「延命山・大洞窟十界めぐり」【愛知】

田谷の洞窟をもっと知るための一冊


田谷の洞窟田谷の洞窟
吉田孝
宗教工芸社 1977

田谷の洞窟、定泉寺の歴史、壁画彫刻について詳しく述べられています。定泉寺で購入可能です。定価1000円


【田谷の洞窟】


田谷の洞窟
住所 :神奈川県横浜市栄区田谷町1501
電話 :045-851-2392
拝観料:大人400円
駐車場:無料
2006年03月11日

関連するキーワード

コメントを書く
最近の記事でなくてもご感想・情報・観光報告など大歓迎です。お気軽に書き込んでください。

コメントは管理人が承認するまで表示が保留されます。書き込んだコメントが反映されるまで、もうしばらくお待ちください。
お名前:

メール(ブログには非表示。管理人のみに表示):

サイト:

コメント:

※管理人のコメントは緑字で、また名前の横に以下のマークが表示されます。
好きなカテゴリ再発見しました、ありがとう。
いつか行きたい。
「イメージ」がリアルで歴史の空気感伝わりました。プロですね〜。
ひとりローソクもって暗闇進む女の子。
健気、愉快、すこし心配。
focusさん
時々「撮影禁止」のスポットもあるんですよね。合成写真は実際と違っている部分もあるかもしれませんが、イメージが伝わるといいなあと思います。

田谷の洞窟は一人だとかなり怖いですよ〜〜。
ムムムムムまたもや神奈川県民のしらない珍スポットが・・・コリャフロリダの珊瑚城に休暇で行きたいとか言っている場合ではないです。
 まずは地元から!
こんにちは、でぼらです。
田谷の洞窟、行ったことがあります。
実はご近所なので「こんな幻想的な場所が近くにあるなんて!」と驚きでした。子どもが一緒だったのでゆっくり周りを観察できませんでしたので、もう一度行ってみようと思います。
あのひんやりした空間、はるかかなたに迷い込んだような異質さを感じますよ〜♪オススメします!
アラトゥリエルさん
地元民も知らないというところが、いかにもマイナースポットですが、ここはもっと有名になってほしい貴重な文化スポットだと思います。ぜひぜひおでかけくださいね。

でぼらさん
おおっ、ついにいらっしゃったことがある方が! 本当に幻想的な場所ですよね。お子さんも地下探検として楽しまれたのではないでしょうか。地上に出たときの不思議な気持ちはぜひ多くの方に体験していただきたいです。
小学生の頃、“大船駅から満員バスに乗って行った”事だけは、覚えているのですが、肝心の洞窟がどんなだったか、全然記憶にございません(^^;。こんなだったんですね。
洞窟と言えば、江ノ島の岩屋洞窟も、近年やっと整備されて入れるようになりました。ここもどうやら蝋燭を頼りに行くようです。
小さい頃、ずっと閉ざされたままの入り口は大変不気味で、だからこそ入ってみたかったのですが、あまりにもしっかりと閉ざされていたので、入る隙間もなく…。いつか行ってみたいと思っています。
kei☆さん
江ノ島の岩屋洞窟、いつか行ってみたいですね。江ノ島には昔から様々な伝説があるので、きっとこちらも幻想的な洞窟ではと期待しています。
昔は閉ざされていたんですね。以前は整備されていなかったのかな。
「土肥金山」でも感じましたけど、「洞窟」って想像力というか空想させてくれる何かがありますね(私はだけど、笑)。

人的に作ったものだから、過去にここでどんなことがあったのか...なんて、私は想像しちゃう。ちょっと怖いけど穴を掘った人たちのオーラが残ってないか?なんて考えるとゾクゾクしちゃう。
モアイ像さん
ここは平日の昼間に行くことをオススメしますよ。静まりかえった洞窟は怖いけれど、自分の内面を考えるのにとてもよい場所だと思います。
僧侶たちの修行にかける熱い思いが伝わってくるような場所です。
この洞窟についてひとこと。

真夏のかんかん照りの日にいくと、とーっても
涼しいですよ。
湿度といい、ひんやりした空気といい、気分は
トレジャーハンターで小さい頃よくいきました。
隣には健康ランドのラドン温泉もあり、大人の方も楽しめますよ。(多分いまもあると思うけど)
なつかしい場所を紹介してくださってありがとうございます。
よこのびさん
「気分はトレジャーハンター」! まさにそれです。子どもは大人よりもさらに想像力を刺激されるでしょうね。残念ながら入りませんでしたが、ラドン温泉まだありましたよ☆
行って参りました「田谷の洞窟」。
入る時に受付でローソクを1本もらいましたが、これ1本で全て見てこられるほど保つのか考えると、そこで早くも心配性の自分が出てきました。(笑)

洞窟の中に入ったところで大きなローソクが灯っているところから自分のローソクに点火。(えっ、この先で消えたら「闇」か?)と思うと、また心配性の自分が...(笑)

でも、心配いりませんでした。ローソク1本で十分だったし、中のところどころに大きなローソクが灯っているので消えても大丈夫でした。(実際、1回消えた。笑)

洞窟の中はほとんど粘度のような土で、石だと大変だとイメージしてましたが、思っていたより掘るのは楽だったのかも。その反面いろんな方向に穴が掘られているみたいで、コースから外れてしまったら迷路状態かもしれないッス。(コースを間違えて反対から来た人もいたし、笑)

洞窟の中の照明がなければ最高に恐い珍スポットですよ。

洞窟から出て見た、水子や子供の供養のたくさんの小さなお地蔵さんが胸をギュッとさせました。子供が使っていたのかもしれないアブちゃんや布が想像力を刺激して、思わず拝んでしまいました。
モアイ像さん
次々と珍スポット制覇されるモアイ像さん、記事を読んで実際に訪れてくれる方がいらっしゃるのは心強いですね。

速く歩きすぎると火が消えてしまうんですよね。そろりそろりと歩くのもじっくり楽しめて良いものです。

照明無しではとても歩けないぐらいなので、一人で行くとなお怖さ倍増です。
田谷の洞窟には行ったことがありませんが、昔噂で田谷の洞窟と江の島の洞窟がつながっていると聞きました。
何十年か前犯人が田谷の洞窟に逃げ込んで見つからなかった・・・という話をききましたけど、江の島に逃げたのか、洞窟のどこかで・・・
■えみさん
情報ありがとうございます。面白いうわさ話ですよね。田谷の洞窟に逃げ込んだ犯人はいったいどうなってしまったのか……ミステリアスで引き込まれます。江ノ島のレポートもする予定なのでどうぞお楽しみに☆
この記事へのトラックバック
言及リンク(当ブログへのリンク)がないトラックバックは記事に表示されません。

最新の15記事

    get this for your page

    今月の人気記事ランキング

    過去の月別ランキングはこちら

    ジャンルで珍スポットを探す

    ランキング-----------------------------------------------------------------------


    ★★★★★……特選!珍スポット(約50ヶ所)
    ★★★  ……正統派。見て損はなし!
    ★★   ……結構楽しめるかも?
        ……珍スポットではないかも……
    閉鎖・閉館……なくなってしまったスポット

    場所----------------------------------------------------------------------------


    奇祭  神社  秘宝館 奇怪建築 豪華建築 ミュージアム 動物園・植物園・水族館 公園  タワー 洞窟(自然) 洞窟(人工) 奇岩 飲食店 自然 

    イメージ------------------------------------------------------------------------


    エロ グロ 怖い 萌え レトロ 不思議 幻想的

    内容----------------------------------------------------------------------------


    巨大仏像 マネキン・蝋人形 偉人・奇人 男根・女陰 地獄極楽  忍者・武士 妖怪・怪異 戦争

    シリーズ------------------------------------------------------------------------


    古代ロマンシリーズ トイレシリーズ
    【注】上記の情報は、記事掲載後に変更されている場合があります。お出かけの際は必ず事前に該当のスポットにお問い合わせてご確認ください。現在の情報については当ブログ管理人はお答えすることができません。万が一上記の情報に基づく不利益が発生した場合も、当ブログでの責任は負いかねます。【珍スポット観光の注意事項