壮絶・お赤飯争奪合戦「乞食(こじき)祭り」【岐阜】 :日本珍スポット100景-B級スポット観光ガイド-

トップページ 珍スポット新着記事 地域別・カテゴリ 月別・珍スポット
日本珍スポット100景-B級スポット観光ガイド-

壮絶・お赤飯争奪合戦「乞食(こじき)祭り」【岐阜】

【カテゴリ:東海:岐阜

乞食のお祭りとは!?


珍スポット・縣神社 こじき祭り 04月01日(土)に開催された「桶がわ祭り」。通称「乞食(こじき)祭り」と呼ばれています。乞食(※)のお祭り!? 名前のインパクトに惹かれて岐阜県加茂郡川辺町へと行ってまいりました。

お祭りの時間に間に合わない!


珍スポット・縣神社 こじき祭り 美濃加茂市を目指していると途中事故で大渋滞。午後1時に着くはずが到着したのは2時過ぎ。開催地の縣(あがた)神社へと急いでみるとお囃子も全く聞こえず、もう終わっちゃったのかとがっくり。

お囃子も太鼓もない静かなお祭り


珍スポット・縣神社 こじき祭り でも祭りはこれからでホッとしました。実はお囃子など鳴り物がまったくないお祭りだったんですよ。いったい主役はどこかなと探すと、いたいた! 斎場の真ん中にちょこんと座っています。

ボロボロの服を着た異様なルックス


珍スポット・縣神社 こじき祭り ボロボロの服に、真っ黒な顔、ボサボサ髪の異様なルックス。まごうことなき乞食姿です。隣には同じくボロ着の乞食人形が座っています。コモの上にはお供え物の食べ物。そして千円札がどっさり入った金属製の壷も。

厄年の男性が扮する乞食




 話しかけても構わないとのことでしたのでインタビューしてみました。この方は地元の厄年の男性なのですが、以前は実際に活動されている乞食のみなさんがお祭りに呼ばれていたそうです。今はちゃんと「乞食衣装セット」が用意されていて毎年それを着るんですって。

川辺町に伝わる民話




 江戸時代の中期、この村に一人の乞食が訪れました。飢饉が予想される年でしたが、村人はこの乞食に施し物をして親切にしていました。すると不思議なことにその年は豊作となりました。やがて「乞食は神様の使いではないか」と噂されるようになりました。村人がお礼を言おうと乞食を捜すと、どこにもその姿は見あたりませんでした。以来、お祭りにはたくさんの赤飯を炊いて乞食に振る舞うようになったそうです。

お赤飯をかついでわっしょい・わっしょい


珍スポット・縣神社 こじき祭り 午後2時半になってコモの上にビニール袋が敷かれ、人が集まり始めました。いよいよメインイベント。赤飯がたっぷり入ったたらいを男衆がわっしょいわっしょいとかつぎ、鳥居と乞食の間を何往復もします。

大混乱の赤飯争奪合戦!


珍スポット・縣神社 こじき祭り わーっという歓声とともにたらいのお赤飯がビニールにぶちまけられました。すごい熱狂!

お赤飯めがけて老いも若きもダイブ




 このお赤飯を食べると御利益があるというので、老いも若きももう大変な勢いでお赤飯をつかみ合っています。押すな押すなの大混乱。人が積み重なって壮絶な争奪戦を繰り広げています。ちょ、お赤飯どこ!?

あたりは米粒が散らばるのみ


珍スポット・縣神社 こじき祭り 20秒ほどしてやっと人垣から覗くと、すでにたらいはからっぽ、ビニールの上にはパラパラと米粒が残るのみ。意外にヨロヨロした老人が両手一杯にお赤飯を持って食べてたりします。あなどれん。私は一粒も取れなかった。

もち投げでおもち大量キャッチ


珍スポット・縣神社 こじき祭り 壮絶な赤飯争奪合戦に唖然とするばかりでしたが、その後に行われたもち投げは、ポジションが良かったのか大量キャッチ。縁起物をいただいて、ホクホク顔で帰りました。(2006年04月01日訪問)【麻理】

※……この記事では現代、差別用語となっている「乞食」という表記を使っています。しかし言い換え語として使われている「ホームレス」「路上生活者」(または差別用語とされている「浮浪者」)は、このお祭りの民俗学的な意味とは全く異なるため、あえて「乞食」という言葉を使用しました。

「奇祭」の珍スポットレポート


大矢田ひんここ祭りヘタウマ人形の大蛇退治「大矢田ひんここ祭り」【岐阜】
田縣神社・豊年祭ちんこ祭り2007「豊年祭・田縣(たがた)神社」【愛知】
大縣神社・豊年祭まんこ祭り2007「豊年祭・大縣(おおあがた)神社」【愛知】
笑いまつり笑え、笑え〜、笑いまくれ〜!「笑いまつり」【和歌山】
お札まき10人の女装男子とお札争奪大会「お札まき」【神奈川】
キリスト祭りキリストの墓でナニャドヤラ「キリスト祭り」【青森】
筑摩神社・鍋冠祭り美少女小学生に萌えまくり!「鍋冠祭り」【滋賀】
牛久保八幡社・うなごうじ・うじ虫祭り酔っぱらって寝っ転がれ!「うじ虫祭り」【愛知】
田縣神社・豊年祭ちんこ祭り2006「豊年祭・田縣(たがた)神社」【愛知】
大縣神社・豊年祭まんこ祭り2006「豊年祭・大縣(おおあがた)神社」【愛知】
鵺ばらい祭激萌え!男子中学生「鵺ばらい祭」【静岡】

サンカもっと知るための一冊


サンカの最新学歴史民俗学〈No.20〉特集 サンカの最新学―三角寛ワールドを学問する
歴史民俗学研究会
批評社 2001-11

「こじき祭り」は漂泊の民・サンカと関係あるのではとする説もあります。三角寛のサンカ研究を豊富な写真・図版とともに紹介。


【縣神社・こじき祭り】


縣神社・こじき祭り
住所  :岐阜県加茂郡川辺町下麻生 縣神社(県神社)
電話  :0574-53-2511(川辺町産業環境課)
開催時期:4月1日(お問い合わせ下さい)
関連URL :岐阜県公式サイト・ひだ・みのアラカルト
2006年04月04日
関連キーワード:岐阜 奇祭 神社 
【注】上記の情報は、記事掲載後に変更されている場合があります。お出かけの際は必ず事前に該当のスポットにお問い合わせてご確認ください。現在の情報については当ブログ管理人はお答えすることができません。万が一上記の情報に基づく不利益が発生した場合も、当ブログでの責任は負いかねます。【珍スポット観光の注意事項


書籍化のお知らせ

この記事へのコメント
※管理人のコメントは緑字で、また名前の横に が表示されます。
麻理さん こんにちは

私も昔、母の実家近くのお祭りの「もち投げ」でおもちを大量キャッチしたことがあります。(=^m^)でもそれは、投げる人の中に今は亡き祖父が居たからなんですけどね・・・。

麻里さんは、縁起物のお餅はどうやって食べられましたか。
お汁粉?焼いてお醤油とお砂糖をつけて海苔で巻くとか?

私は、おもちをオーブントースターで焼いて、バターと蜂蜜をつけて食べるのが好きです・・・って、これは「珍食紹介」のブログじゃないってば。大変失礼致しましたm(_ _)m
よその国のことだと思いましたが、旅人さんが来た年に豊作になったので、以来その地方では旅人さんに大変親切にするとのこと。
別の場所ではその反対もあって、旅人さんの来た年に悪い病気が流行ったので、その地方では旅人さんを冷たくあしらうそうです。

でも、いくらいいことがあったからといって乞食をありがたがったり、ましてお祭りにしてしまうなんて日本人ならではのメンタリティーかもしれません。

おもしろい、おもしろい!!

赤飯争奪、すさまじい!
う〜ん、両手いっぱい取るのは、わたしも無理だぁ〜〜。一粒分でもいいからあやかりたいものですね。

>こんなことをいちいち書かねばならない

まったくです。

ちゃっぷさん
縁起物のおもちをたくさん拾えるとそれだけで幸せな気持ちになりますね。

私は朝食にお醤油とお砂糖つけておもちを食べていますよ。お腹の持ちも良いし、焼いている時ののんびりした時間が好きなんです。ということで私は「焼く」派です。バターと蜂蜜……この食べ方は初耳です。今度トライしてみよっと。


ラーオさん
よそから来た人が災いか幸いをもたらすという民話は結構多いですね。この地方では乞食が豊作をもたらすという一風変わったお祭りになっていてとても興味深いです。

地元の人、特にご老人のパワーに圧倒された赤飯争奪。さすが年季が入っています。
実家が川辺町の隣町なんですがこんな祭りがあるとは知りませんでした。
祭りで投げられる餅は、落っこちて人が踏んだ物しか拾ったことがありません。
じゅうえんさん
ご実家が隣町とは! 小さなお祭りだったのでご近所の方とお祭りマニアしか訪れないのかもしれませんね。こじき祭りのもち投げのおもちはちゃんとビニールに包まれていて落っこちても踏まれても大丈夫でしたよ〜。
コメントを書く
最近の記事でなくてもご感想・情報・観光報告など大歓迎です。どうぞお気軽に書き込んでください☆ コメントはしばらくしてから表示されます。
お名前:

メール(ブログには非表示。管理人のみに表示):

サイト:

コメント:

この記事へのトラックバック
言及リンク(当ブログへのリンク)がないトラックバックは記事に表示されません。
珍スポット参考図書