徐福伝説を訪ねる「阿須賀神社・蓬莱山」【和歌山】 :日本珍スポット100景-B級スポット観光ガイド-

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徐福伝説を訪ねる「阿須賀神社・蓬莱山」【和歌山】

【カテゴリ:関西:和歌山】 | コメント(4) |

徐福伝説にまつわるスポットへ


珍スポット・徐福伝説 和歌山県新宮市には前回ご紹介した「徐福公園」の徐福の墓の他にも、徐福に関連したスポットが点在しています。徐福上陸の地としての紀州熊野、また徐福伝説とは何なのか、考察してみたいと思います。

阿須賀神社の「徐福の宮」


珍スポット・徐福伝説 「阿須賀神社」の境内には、徐福を祀る「徐福の宮」があります。石造りの小さな祠で、幕末の地図に「徐福」という文字が記されているため、遅くとも17世紀後半からは徐福信仰があったと考えられます。え? 17世紀後半……?

徐福の目指した「蓬莱山」


珍スポット・徐福伝説 阿須賀神社の後ろにあるのは「蓬莱山」です。徐福伝説が残る地には必ずと言っていいほど「蓬莱」という山があるんです。問題は、新宮市の蓬莱山は「江戸時代」前までは別の名前で呼ばれていたということなんです。ちょっと雲行きが怪しくなってきました。

山っていうか「丘」?


珍スポット・徐福伝説 これが遠景から見た蓬莱山。小っこい! 山っていうか「丘」ですね。巨大な帝国・秦からはるばる目指してくる山としてはちょっと小さすぎな気がします。「蓬莱山=富士山」説の方がまだ信憑性があるような気が。

弥生時代の住居跡が数多く出土


珍スポット・徐福伝説 阿須賀神社の周りからは弥生時代の住居跡が数多く発見されています。その一方、神社のそばの熊野川から北側は縄文時代の遺物が出土します。そのため徐福研究の逵志保氏は、蓬莱山は縄文時代には海中にあり、弥生時代は海辺に隆起した小山だったのではと述べています。

「歴史民俗資料館」で資料閲覧


珍スポット・徐福伝説 阿須賀神社の境内の「歴史民俗資料館」には新宮市の歴史についての資料が展示されています。資料を見ると古来より熊野信仰が盛んなことが分かります。おそらく中世以降に、不老不死を願う仏教呪術隆盛と結びついて、徐福の伝説がクローズアップされたのではないでしょうか。

本当に日本に上陸したのか


珍スポット・徐福伝説 そもそも「徐福が霊薬を求めて航海に出た」というエピソードは『史記』を始め様々な文献に登場するのですが「日本に上陸した」と記されているものは960年頃の『義楚六帖』からで、年代的にずいぶん開きがあるのです。

賛否両論の徐福伝説


珍スポット・徐福伝説 徐福が日本に渡来したか否かは今も論争になっているんですよ。「徐福が農耕の技術を伝えた」「日本人の祖先となった」「神武天皇となった」という説がある一方、「徐福は日本へは来なかった」「徐福なんて人物は実在しない」という説までいろいろ。でも古代に日本と中国と何らかの接点があったことは間違いありません。

「徐福上陸の地記念碑」で空想にひたる


珍スポット・徐福伝説 阿須賀神社から歩いてすぐのところには「徐福上陸の地記念碑」があります。これもかなり小さい記念碑です。ちょっぴり拍子抜け。ウソかマコトかは別として、上陸第一歩を踏みしめた場所に立って、徐福の大船団を想像してみるのもまた一興かと。(2006年10月09日訪問)【麻理】

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徐福をもっと知るための一冊


4900451509徐福伝説考―「徐福渡来説」の謎を追う
逵 志保
波乗社 1991-03
中国の文献を丁寧に調べ、実際に熊野に足を運んで検証するまっとうな論文。卒論の書籍化なんだね。


【徐福伝説】


歴史民俗資料館
住所 :和歌山県新宮市阿須賀1-2-28(阿須賀神社内)
電話 :0735-21-5137
時間 :09:00〜17:00(冬期は16:00まで)
入園料:210円
休園日:月曜・祝日の翌日・年末年始
駐車場:無料
2006年12月02日

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今回の記事を読むまで「徐福」の名前は知りませんでしたが、日本で稲作が全国に伝播する時間が非常に短かったことに関心があり、「徐福」伝説に興味を持ちました。

一般に稲作は九州から瀬戸内海もしくは日本海沿いに東北の方まで広がったと考えられていますが、その期間は約300年と言われています。

なぜ日本に伝わったのが中国でも珍しい部類に入る単粒種だったのか、そして全国に稲作が広まる時間が短かったのかなどを考えると「徐福伝説」も可能性があり、夢があって面白いですね。
モアイ像さん
今も論争になっている徐福伝説ですが、おっしゃる通り、稲作の伝播の早さを思うと、たとえ徐福本人でなかったとしても、大陸から日本に渡ってきた人々がいたのだろうなと思います。

中国から日本にかけて両国に伝わる伝説なんて、ダイナミックで壮大なスケールです。ロマン溢れる興味深い話ですね。
「徐福伝説考」を図書館で借りて読みました。文献によって微妙に内容が違っているのですね。勉強になります。

その中に、徐福が神武天皇という説が書いてあったのですが、これは、すんなり受け入れられないですね。徐福はもともと不老長寿の霊薬を探しに行っているので日本を支配してやろうとする気概は感じられないのです。徐福の子孫は「秦」と名乗ったということですから、学問や職人などの技術者としての静かな知的な豪族という感じ。それに比べ、神武天皇や大和朝廷の基礎を築いた人物は、もっとギラギラした野望をもった豪のつわものような気がするのです。

私は、この「参考図書紹介」のコーナーが密かに気に入っているのです。(他のブログと差をつけているのはここだと思っている)たとえば、内容に少し物足りなさを感じた時や、興味を強くひかれた記事の時には参考図書が紹介されているのでそれを読むようにしています。しかし、紹介されている書籍はどのように調べられているのですか?図書館にもない本もあったりするので不思議でたまりません。
BLACK_OXさん
本も読んで下さって嬉しいです。ブログの記事はたった1000文字ほどしかないのですが、読者のみなさんが興味を持たれるきっかけになればと考えています。より深い探求のためには現地へ行ったり、ご自分で調べ物をした方がずっと楽しいと思うからです。なのでぜひ参考図書を手にとっていただきたいなあと。

紹介している本は、これまで私が読んだ本(マンガ・雑誌含む)2万冊ほどの中から選んでいます。中学校の時から現在まで、読んだ本は全て記録しているのです。ノートに書いたものは、自前の脳検索エンジンを使うしかありませんが、大学生以降はデジタルデータ化してあるので検索も楽ですヨ。

ということでご紹介する本はすべて目を通しています。読んでもいない本をアフィリエイトでご紹介することはできませんよね。
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