医薬品メーカ・エーザイの博物館

株式会社エーザイは、チョコラBB、サクロンなどで知られる、有名医薬品メーカです。エーザイが所有する博物館「
内藤記念くすり博物館」が
岐阜県各務原市にあるんですが、これがもうワタクシ自信を持ってお薦めできるオモシロスポット!
薬と医学の歴史を易しく学べる

薬に関する資料約6万5千点、文献6万2千点を所有。1日たっぷり楽しめるほどの充実した展示品です。しかも学術目的のお堅い展示だけでないので、私のような素人でも薬と医学の歴史を易しく学ぶことができますよ。
直径4メートル・人車製薬機

ロビーで一番目立つ展示品がこれ。「人車製薬機」です。江戸時代の発明品で、薬草を石臼で粉にするための機械。直径4mの輪の中に人が入って歩くと、石臼がごりごり動くんです。そう、あの「ハムスターが回す車」の人間版ってとこ。
理系が苦手でも大丈夫

展示室は1階、2階に分かれています。薬の歴史をざっとお勉強いたしましょう。医学・薬学とか理系の学問は……なんて心配はご無用。展示品がめっぽう面白いし、分かりやすい解説パネルがありますから。
イッカク、朝鮮人参、冬虫夏草

日本の薬学のあけぼのは「漢方」。5世紀ごろ新羅・百済・隋・唐から文化・宗教とともに医学がもたらされました。イッカクの角(牙)、朝鮮人参、タツノオトシゴなどの漢方薬の材料が並びます。「冬虫夏草(とうちゅうかそう)」だってありますよ。
針灸医学用の経絡人形

こちらの珍品はゾンビ……じゃなくて「経絡人形」。気持ちわるぅ。針灸医学の勉強に使われたもの。『北斗の拳』でおなじみの「経穴(ツボ)」を表したものです。エネルギーの流れが滞っている経穴を鍼などで刺激して病気を治すんですね。
昔の薬屋さんは体を張ってます

珍スポットに欠かせないアイテム、マネキン人形も。こちらは「定斎(じょうさい)売り」。豊臣時代に大阪の薬屋が作って売り始めた、夏の緒病に効く煎じ薬。炎天下で笠もかぶらずに「この薬があるから大丈夫!」と宣伝しながら天秤棒を担いで売り歩きました。体張ってますね。
明治時代の薬屋さんの薬はどこに?

明治時代の薬屋さんを再現した建物。結構殺風景だなあ。薬はどこ?……と思った方、天井を見上げてください。たくさんの袋がぶら下がっていますよね。生薬はネズミに食べられちゃうから天井に吊してあるんですよ。なるほど頭良い!
この展示は人を選ぶかも……

私が最も心引かれたコーナがここ、18世紀後半になって盛んになった「蘭学」です。杉田玄白・前野良沢の『解体新書』など、鎖国の中、西洋医学に興味を持った医師たちの貴重な研究書! 腑分け(解剖)図や華岡青洲による乳がん手術の図など、心躍る資料ばかりです。苦手な人もあるかと思い、写真は小さめにしておきました。
ご紹介しきれない展示がたくさん

シーボルトの薬箱、世界各国の乳棒・乳鉢、日赤の医療班が携帯した調剤台などのお宝があっちにもこっちにも。ああ、紙面の都合で全部ご紹介できないのがもどかしい。人類の夢と願いがビシビシ伝わってくる熱いスポットへぜひどうぞ。でもグロテスクな展示もあるのであしからず。【麻理】
※最後の写真の度量衡の展示は企画展「薬と秤」です。開催期間は2007年07月12日〜2008年03月30日まで。興味のある方はお早めに。
「江戸時代の医学」をもっと知るための一冊
 | JIN―仁 (第1巻) 村上 もとか 酒井 シヅ 富田 泰彦 集英社 2001-04
幕末にタイムスリップしてしまった天才脳外科医の活躍。もちろんフィクションだが当時の医学の状況、蘭学について学ぶならこれ。続きがめちゃくちゃ気になる〜! |
【内藤記念くすり博物館】内藤記念くすり博物館
住所 :岐阜県各務原市川島竹早町1
電話 :0586-89-2101
時間 :09:00〜16:00
休館日:月曜、年末年始
入場料:無料
駐車場:無料(50台)
関連URL:くすりの博物館
2007年12月05日
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珍スポット観光の注意事項】
B級と呼ぶのは気が引けるくらいの博物館です。
骨董マニアや実験器具マニアにもお勧めしたいスポットです(笑)
秋には薬草畑に実るアケビの実を(勝手に)食べるのも楽しみです。
本当に圧巻です。系統としてはマジメな博物館ながらも、展示品が変わっている「明治大学博物館」や「目黒寄生虫館」に分類されるスポットですね。
薬草園は寒い時期ということもあって、あまり植物が生えていませんでした。とほほ。
■3yoさん
ということは、3yoさんも最近いらっしゃったんですね。企画展も定期的に催されていていますし、何度行っても見応えのある博物館ですよね。
それにしてもお二人もいらっしゃったことがあるとは、さすがお目が高い! まだ訪れていないという方は岐阜旅行の際にぜひどうぞ☆