日本有数の巨大ブロンズ仏像
長崎県生月(いきつき)島へ渡る、生月大橋から大きな観音様「
生月大魚籃(ぎょらん)観音」が見えます。生月の港をあたたかく見守る観音様です。高さ18メートル、重さ150トン。ブロンズ像の観音様としては日本でも有数の大きさです。
魚籃観音にまつわる伝説

魚籃観音は中国の伝説に由来する観音様。こんな伝説があります。唐の時代、魚を売り歩く美しい女がおりました。彼女の美貌に惹かれた男たちが求婚すると、観音経の全巻を覚えられた人に嫁ぎますと答えました。
美女の出す難題とは

かなりの脱落者がいたものの暗誦できた幾人かの若者が残っていました。次に美女は般若経を全部覚えられる男を求めました。これにも何人かがパスしました。そこで女は法華経を全て頭に入れたらその者と結ばれると約束しました。
実はその美女は……

難しい法華経を全部暗誦できたのはただ1人の男。美女はその男の妻になりました。しかし結婚して間もなく美女は死んでしまいます。数日して旅の僧が言いました。「その女は法華経を広めるためにこの世に現れた観音菩薩であろう」。墓を掘り返してみると、はたしてそこには黄金の骨が残っていたのでした。
漁師さんの信仰を集める観音様

魚籃観音は漁業や海を司る仏様で、特に漁師さんの信仰を集めています。生月観音の手を見てみるとよく分かります。普通は印を結んでいるのですが、手に魚の入った籠を持っていますよね。
よく見ると腰の部分は波

ちょっと分かりにくいのですが、腰の部分も見てください。座禅を組んでいるように見えますが、実は足ではなくて海の波になっています。だからこの生月大魚籃観音は腰から下がないんですね。面白い仏像です。
1980年建立の新しい仏像

生月大魚籃観音が建立されたのは1980年(昭和55)。まだ30年も経っていない新しい仏像ですが、潮風があたるためか表面がかなりハゲハゲになってしまっています。ちとカワイソウ。台座の内部には10分の1の生月大魚籃観音や木彫りの観音像が奉られています。
海と小学生に癒される

観音様が見つめる方向を眺めて見ると、昔ながらの瓦屋根の家々が連なり、美しい海と山が広がっています。心が洗われるようです。途中で小学生の子どもたちとすれ違ったら、みんな「こんにちはー!」と元気な声で挨拶してくれました。知らない人と口をきいちゃダメという世知辛い都心と違って、あたたかい所だなあ。【麻理】
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住所 :長崎県平戸市生月町山田免570-1
電話 :0950-53-1113
時間 :08:30〜17:00(台座内部見学:11〜2月は16:30まで)
休観日:無休
拝観料:無料
駐車場:無料
2008年01月13日
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