ちょっと季節はずれですが

今では年がら年中食べられますが、本来は冬の野菜カボチャ。お菓子にも料理にも大活躍の食材で人気者。私も大好きです。これから夏に向かおうという5月末には全く季節はずれなんですが、カボチャづくしのお寺へ行ってきました。
「幡豆=はず」と読むからハズ観音
愛知県「
妙善寺」は地元では「
ハズ観音」「
かぼちゃ寺」と呼ばれています。「ハズって何だ?」と思われるかもしれませんが、これは地名の幡豆郡幡豆町から来ているんですね。地元民以外はなかなか「幡豆=はず」とは読めません。
境内のあちこちにカボチャ

こちらの観世音像も、もちろんカボチャをモチーフにしています。乗っている台もカボチャなら、光背(頭の後ろにある円盤状のもの)もカボチャマーク。
不思議な観音様のお告げ

「
三河三十三観音巡礼の旅」様のサイトによると、450年前に住職が観音様より「福徳を授けるから浜に出よ」というお告げを授かり、言ってみると浜にたくさんの丸いものが流れ着いていましたそうです。村人が恐る恐る食べてみると、実に美味! この実を食べるようになって人々は元気になったと言います。
成人病予防、中風除けにカボチャ

それからは流れ着いた不思議な実「カボチャ」は病気に御利益があるとして信仰されてきました。最近では成人病予防、中風除けを願う人が訪れるそうです。特に12月の冬至にはカボチャ汁粉が参拝者にふるまわれるので、境内はかなり賑わうみたい。
カボチャって外来種なのね

あれ? 昔の人はカボチャを見たことがなかったのかな? 実はカボチャって16世紀にポルトガルから伝わった外来種なんですね。ポルトガル語の「Cambodia abóbora」(カンボジャ・アボボラ)の頭の部分がその呼び名になったとか、カンボジア産のカボチャが伝わったのでそれがなまったとかいろんな説があるようです。
カボチャの種類は3種類

カボチャには西洋カボチャ・日本カボチャ・ペポカボチャの3種類があります。ハロウィンのカボチャはペポカボチャで、日本に伝わったのは日本カボチャ。詳しくは「
ヒゲのきんや先生のわがままシャベル」様のサイトに書かれていますよ。
妙善寺に流れ着いたのはどのカボチャ?

妙善寺の境内にあるカボチャの像は西洋カボチャのようです。実は西洋カボチャが日本で多く栽培されるようになったのは明治以降ということですし、3種のカボチャはどれも中南米の原産。いったい妙善寺に流れ着いたのはどの種類だったのか? そしてそのカボチャはどこからやってきたのか?
かぼちゃサミットって何だ?

ひょっとしたら世界を航海していた船が日本の近くで沈んで荷が流れたのかも知れません。よくよく考えると不思議な事件ですね。でももっと不思議なのが境内にあった「第18回かぼちゃサミット」と書かれた看板。サミットとは頂上のこと、つまり最高責任者による頂上会議です。カボチャについて激しく議論を戦わせるのでしょうか。探していたら「
全日本イカダサミット」様のサイトに和やかな様子の写真が掲載されていました。ほのぼの〜。【麻理】
【ハズ観音かぼちゃ寺(妙善寺)】ハズ観音かぼちゃ寺(妙善寺)
住所 :愛知県幡豆郡幡豆町東幡豆森66
電話 :0563-62-2297
時間 :境内自由
拝観料:無料
駐車場:無料
2008年05月30日